ChromebookはiPadの夢を見るか?
7月に2台目のクロームブックとなるASUS Chromebook CM30 Detachable(CM3001)を購入して5ヶ月が経ちましたが、使用頻度No1のPCとして公私にわたって大活躍しています。
ちなみに、初代クロームブックのLenovo 300eは、小学1年になる孫娘のゲームマシーンとして活躍しています。
CM30 Detachable
CM30 Detachable ですが、荒川区の2025年度 GIGA スクール構想第2期の再更新に向け、児童生徒用に約1万4,500台導入したそうで、2025年度からの切り替えに先がけ、一部の中学生が既に試用した中で、生徒が“嬉しい”と評価したポイントは次の3つということでした。
- 起動の速さとバッテリーの持ち
- 軽量で丈夫
- 付属のスタイラスペンが便利
上記内容は、次の記事を参照させていただきました。
リシード「充電長持ち&タッチペン付きASUS 2in1 Chromebookで柔軟な学び、荒川区の選択。」
生徒たちが評価したポイントは、まさに私の感想と一緒です!!
ただ、私の場合、最近スタイラスペンの使用頻度が高く、PDFへの書き込みや手書きメモがすごく便利で重宝しているので、順位としては3→2→1と逆になる感じです。
スタイラスペンというか、電子端末への手書きというと iPad に Apple Pencil という組み合わせが他を圧倒している感がありますが、本格的にイラストを描くといった場合を除けば Chromebook に USI ペンという組み合わせも十分実用的に使用できるレベルにあると思います。
手書を極めるべく別売りUSIペン購入
というわけで、iPad に肉薄すべく新たに USI ペンを購入しました。
予想以上に高額なのでビビった
今回私が購入したのは「Metapen G1」という製品で、確か五千円ちょっとしたと思います。正直なところ、タッチペンなんて高くても二〜三千円程度のものだろうと思っていたので、五千円超えという価格に一瞬ひるみましたが、そもそも Chromebook に対応したペンは種類も少なく、Metapen G1 はその中でも比較的安価な方だったので震える指先でポチりました。
この点でも、 iPad 用のペンだと種類も豊富で価格もピンキリで羨ましい限りですが、純正のペンだと 定価で21,800円もするんですね。これには更にビックリ!「Apple=高価=ドヤ顔」というのも頷けます。
付属のペンは電池が持たない
本体内臓のペンが付属しているのに、なぜわざわざ保管や持ち歩きに手間のかかるペンを購入したのか?という点ですが、お客様との打ち合わせの場面などで、ペンを本体から抜いて机上に放置したままの状態でいると、肝心な時に電池がなくなって書けなくなることが発生するためです。
内蔵のペンの場合、1回の充電で使用できるのは45分のようで、ここでいう「使用」というのは、実際に画面になにか筆記しているとかタップしているといった時間ではなく、本体から外した状態で待機している状態も含むようです。
本体に挿してさえいれば自動で充電されるので、都度然るべき場所へ戻すような使い方をしていればこうした電池切れの心配もないのですが、使用するたびに本体から抜いたり戻したりというのは案外手間ですし、実際の使用場面では現実的でありません。
なお、電池が切れる前には「バッテリーが少なくなっています」といった警告画面がポップアップされるので、そのタイミングで本体に挿せば「15秒の高速充電で45分使える」というメーカーの公称通り、それほど時間を要せず使い続けることができるので、セミナーのような講義メモであればそれほど困ることもないと思いますが、お客様と対面での打ち合わせのような場面だと、たとえ数十秒でも話の途中で「充電が切れちゃったので、ちょっと待ってください」とは言えませんので、こうした用途に使うのであれば別途ペンが必須だと感じました。
Metapen G1 は満充電の状態で90時間持つということですし、1分間操作がないと自動的にスリープ状態になるということらしいので、満充電の状態で持ち出せば打ち合わせ中に電池切れで書けなくなるという心配は無くなります。(内蔵ペンはスリープ状態にはならないということなんですかね?)
ちなみに、ペン自体の電源に関しては電池式と充電式の2パターンがありますが、電池式のものはいずれも単6という国内ではあまり流通していない特殊な形式なため、入手しにくいという点から充電式を選択しました。
サイズ感としては、細からず太からずといったところで個人的には丁度よい感じです。軸の断面形状がまんまるではなく少し楕円状になっているので机の上などでも転がらないのも良い点です。
これまで付属のペンでも特に書きにくいと思ったことはないのですが、本体に内蔵するという宿命ゆえ、細身で短めの仕様で持ったときにちょっと頼りないという印象もあり、改めて書き比べてみると扱いやすさは確実にアップしました。
上から、普段使っているパーカーのボールペン、付属の内蔵ペン、Metapen G1
ペンホルダーを自作する
問題は、このペンをどう持ち歩くかという点ですが、これについてはオーソドックスに本体にペンホルダーを増設することにして、背面カバーに両面テープで貼り付けました。
せっかくのCM30のスマートさを損なう気もしますが、実用性を考えるとこれしか方法はないように思います。
iPadの夢を見て
業務の内容によっては、キーボードは外してタブレット状態で持ち出すこともあるので、そんなときに画面を保護しつつスマートに持ち歩けるカバーが欲しいと思って色々探し回った結果、旧機種のCM3用のカバーを見つけたので購入してみましたが、これは完全に失敗!CM3とCM30では微妙にサイズが異なっている(CM30の方が若干大きく、ポート類の穴位置も異なる)ため、装着することができませんでした。
タブレット状態での本体サイズの違い
CM30 259.5 x 169.2 X 8.95
CM3 255.4 X 167.2 X 7.9
改めて両機種のスペック表を確認してみたところ、上記の通り僅かですがCM30の方が大きいです。
まぁ、こういのは購入前に確認すべきですことなんですが…
CM3用とわかって購入したわけですから返品するわけにもいかず、1,500円程度だったので切った貼ったの魔改造をして、一応「それらしく使えないこともない?」状態までにしましたが、全体的なフィット感や使用感は実用レベルに程遠く、こちらは完全に失敗でした。
本体を保持するパーツ全体を力技でカバーから剥ぎ取り、カバーに薄い鉄製の定規を仕込んでCM30本体の磁石で装着できるようにしました。
磁石は思った以上に強力なので、これでもかなりしっかり張り付いてくれます。
色々と足掻いてみましたが結局カバーは諦め、本体に標準の背面カバーを付けただけの状態で持ち歩くことにしました。画面側は一応保護フィルムを貼ってあるのでまぁ大丈夫でしょう。必要以上に神経質にならずガシガシ使えるのが Chromebook の利点でもありますし。
ChromebookはiPadの夢を見ない!(見てはいけない)
今回は、タッチペンを購入したのをキッカケにChromebookはiPadに近づけるのか?という思いで徒然なるままに記事にしてみましたが、はっきり言って Chromebook と iPad は全く別もので、Chromebook は決して iPad の夢は見ませんし、見てはいけない気がします。
Chromebook(というか、クロームOS)はオワコンでAndroidに吸収されるといった話もあるようですが、それが現実となって本気で iPad の夢を見るような状態になってしまうことに危機を感じます。
iPadに限らず、MAC や Windows の夢を見る必要もありません。安価でブラウザが快適に使えるというオンリーワンの存在であってほしいと思います。あえて言わせてもらえるなら、LTE通信ができることを標準スペックとし、Google Workspace の Business Starter が無料でついてくる。なんて仕様になれば学校だけでなく個人事業主や中小企業にもかなり普及するんじゃないかと思うのですが…
Googleさん頼みますよ!