マンション管理士・管理業務主任者、W合格できました!

さて、これからどうする

マンション管理士、管理業務主任者に限らず、資格というのは会社勤めで昇進や昇給に有利になるとか資格手当が付くといった場合を除いて、試験に合格しただけでは実益に結びつくことはありません。

勿論、知識のストックとして役に立つ場面もあるかもしれませんが、私のような零細個人事業主としてはせっかく取得した資格ですから何らかの方法で実益を得たいという思いもあります。(今回の資格取得費用は経費にできないと言われましたし(;_;)

マンション管理士の場合、独立開業して管理組合とのコンサル契約等で収入を得るという方法もあるようですが、何らの伝もない状態で管理組合とコンサル契約を結ぶことは至難の業というか現実的にはほぼ不可能だと思えますし、たとえ何らかの伝でコンサルとして管理組合のお手伝いができるとしても、コンサルという職種上コミュニケーション能力や仮説をたてたうえでの企画立案能力といったものが必要になります。

この点がいわゆる士業との大きな違いで、士業は正しい知識を蓄積し相談者に提供できるかどうかであり、基本的には「正しい答えを知っていること」が重要になります、対してコンサルティングは答えのない問題に対してどれだけの仮説を立てることができるか、その仮説がどれだけ相談者の利益へと繋がり実現可能性としての精度が高いかといった点になってきます。要するに知識だけではお客様の役には立てないということです。

登録後、更に講習を受けることで管理計画認定制度における申請内容の審査(事前確認業務)という業務を行うことができるようになるようですが、ざっと調べた限りでは業務自体、難易度が高いうえに現状では需要自体もそれほど無いように思えます。

かといって、せっかく得た知識をこのまま自分の頭の中だけで死蔵してしまうのも勿体ないので、名刺やホームページに「マンション管理士」という肩書を載せて、本業である行政書士としての相談業務の足掛かりにできればとも考えましたが…

そもそも「マンション管理士」という呼称に訴求力があるのか?というと、あまり(ほとんど)期待ができないような気がします。

そもそも「マンション管理士」という資格が無ければマンション管理についての相談に応じることができないか?というとそんなことはなく、「マンション管理についてのご相談お受けします」と看板を掲げることは誰にでもできるわけで、その際に「私は”マンション管理士”です」と言うことができないだけです。

「私は”マンション管理士”です」と言うためには試験合格とは別に、マンション管理士としての登録が必要で、登録手数料4,250円、登録免許税9,000円に加え住民票の取得300円、カード型登録証の発行に2,540円(必須ではない)、その他郵送代や写真代を加えると、トータル18,000円近い出費が必要になります。

まぁ、行政書士の登録に必要な金額に比べればはるかに安価ですが、「マンション管理士」という呼称にどこまでのネームバリューがあるかというと、正直なところ???な気がしているので、」とりあえず今のところは登録までは考えていません。

ただ、今回の受験を通して、戸建て住宅とは異なった資産価値の評価・運用について思うところも数々あるので、短期的な実益には結びつかなくとも何らかの形で”マンション管理”という分野に関わりたいと思っています。

どんな風に関わることができるか? 2025年の課題としたいと思います。