1月5日は遺言の日

会社勤めの方は明日からお仕事という方も多いと思います。帰省先や旅行先から本日帰路につくという「ギリギリ満喫派」もいらっしゃるでしょうが、「今日は一日家でゆっくりして明日からまた頑張ろう」という方が多いのではないでしょうか。(明朝早くに帰宅してそのまま出社なんてツワモノもいるかもしれませんが(^^;)

当ブログでは例年年末年始は「遺言書を作成する良い機会です」とお伝えしています。昨年末にも健康寿命を考えて早めの対応をすることをご提案させていただきましたが、ご自身やご両親の相続について何か具体的な行動に移された方はいらっしゃるでしょうか?

遺言書については「時々頭をよぎることはあるけど、具体的になにか行動に移した」という方は少ないのが実際のところだと思います。そんなこともあって、公益財団法人「日本財団」は今日1月5日を「遺言の日」と制定し、一般社団法人「日本記念日協会」に登録されています。「い(1)ご(5)ん」と読む語呂合わせに加え、親族が集まるお正月は、遺言について話し合いやすいことが由来となっているそうです。

また、日本財団はこの時期に合わせて毎年「遺言川柳」を募集して優秀作品を公表しています。第9回となる2024年の大賞には以下の作品が選ばれ、歌人の田中 章義氏が「…もらった家族にとって、きっと生涯の「宝もの」になる遺言ですね。」と評されています。

遺言書の目的は、被相続人が生前に財産をどのように配分したいのか、自分の意思や想いを確実に伝えることなのですが、「遺言を書いたつもりが感謝状」ということは、それがいつの間にか家族に対する思いの丈になってしまったということなのでしょう。

遺言書には法律的に効果の発生するものとそうでないものとがありますし、形式的にもある程度の決まりがあって、法的に有効な遺言書にするためにはそうしたことを知っておく必要がありますが、遺言書作成の第一歩としてはそうした難しいことは考えず、この作品のように”今時点”での思いの丈を書き綴ったものでも良いと思います。

但し、感謝の気持を書いてあるだけでは、遺族にとっては「宝もの」にはなっても、具体的な相続手続きの役には立たないものになってしまいますから、次のステップとして

  1. 誰が相続人になるのか
  2. 相続すべき財産には何がどのくらいあるのか
  3. 誰に何をどのくらい相続(遺贈)したいのか

といった具体的な事項を一つ一つ明確にしてゆけばよいと思います。

遺言書の最終形態としては、「3.誰に何をどのくらい相続(遺贈)したいのか」を書き残すことですが、はじめに作成した「思いの丈」がきっと役に立ちます。家族への感謝の気持というのは誰もが漠然と持っているものだと思いますが、それを自分の言葉で一度文章にしたことでスムーズに作成することができるでしょう。

遺言書作成で大切なことは「とにかく第一歩を踏み出す」ことです。

それも一日も早く!

一歩を踏み出す!

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