「法定相続割合・相続人関係図」自動作成シートを公開しました

遺言書作成前におさえておきたい予備知識
遺言書を作成するにあたって、予備知識としておさえておきたい情報として、以下の2点があります。
- 法律上、誰が相続人になるのか
- それらの相続人の相続割合はどうなるのか
誰にどのような割合で相続させるかは遺言者の自由なのですが、遺言書作成において法定相続分を考慮することは 「トラブルを避ける(残された家族を守る)」という観点で非常に重要です。
遺言は法定相続分に優先しますが、無視して自由に決めすぎると、後々遺族間で遺留分を巡る紛争が発生する可能性があります。
トラブルとなる典型例として、「 遺言で相続分を0とされた子が、自宅を相続した被相続人の配偶者に対して「お金を支払え(遺留分侵害額請求)」と訴えるといったケースがあります。
こうしたトラブルを事前に防止するためにも、相続割合や相続人との関係性を把握しておくことは遺言書作成に当たって重要です。
「遺言書を書こう」と決断した以上、こうした情報は頭の中に入っているでしょうが、頭の中だけでなく可視化されたものを傍らにおいて遺言書を作成することをおすすめします。前述した通り必ずしも法定相続割合通りに分配する必要はないものの、常に法定相続割合を意識しておくことで、付言事項でフォローするなどの対策を漏らすことがなくなるでしょう。
法定相続割合・相続人関係図シート

法定相続人となりうる親族(配偶者・子・親・兄弟姉妹)を入力することで(ある程度(^^;)見やすい家系図と各相続人の法定相続割合を自動計算するものを作成したので公開します。
「Excelは持っていない」「Googleアカウントを持っていない」といった方でも利用できるよう、Googleスプレッドシートの共有ファイルとしての公開としました。
※スマホでの利用を考慮し、入力は縦方向にスクロールできるようにし、関係図もなるべく横方向への広がりを抑えるように配置しました。
画面イメージ
シートは「入力シート」(入力画面)と「印刷シート」(結果画面)の2つのシート(タブ)で構成されています。各シートの画面イメージは次のようなものになります。
入力画面

以下兄弟姉妹の入力画面が続きます
入力は薄いブルーの色付されたセルだけです。
入力できる親族は、子供、兄弟姉妹は5人まで、代襲相続人(子や兄弟姉妹の子)は3人までで、それ以上の人数には非対応です。
結果画面

法定相続人を「ブルー」、既に亡くなられている方を「ダークグレー」で表示し、氏名の下に法定相続割合を表示します。
相続割合については、%表示と金額表示が選択できます。
シートの利用方法
1.シートを開く
2.親族情報を入力する
[入力シート]へ親族情報を入力します。
親族情報は「続柄」「氏名」「存亡」の3項目から構成されており、全ての項目を入力する必要があります。どれか1つでも未入力の場合「氏名」の項目が「赤色」に変わるので入力内容を確認してください。
※共有ファイルという性質上、同タイミングで他に利用者がいた場合、互いに入力内容が常時更新されてしまうので、実用にならないと思います。
その場合は、タイミングをずらしてお試しください。(まぁ、めったに無いと思いますけど)
3.印刷またはPDFで保存する
親族情報の入力が済んだら、[印刷シート]のタブへ移って、内容を確認し印刷またはPDFとして保存してください。
印刷シートの「相続金額」のセルが空欄の場合は、相続割合は「%」で表示され(下図1)、印刷シート右上部の「相続金額」へ相続金額を万円単位で入力すると相続割合を「金額」で表示します(下図2)。
【図1】子の相続割合は166.7%

【図2】子の相続割合は166万円

相続割合を金額表示とした場合、千円以下を切り捨てて表示します。そのため、各相続人の合計金額と相続金額が一致しない場合がありますが、これは各相続人の合計金額が相続金額を上回ることがないようするための仕様です。
4.入力データを削除する(重要)
印刷またはPDFとして保存した後、[入力シート]へ戻り、入力したデータをすべて[DEL]キー等で削除してください。
※共有ファイルという性質上、データを入力したままでファイルを閉じた場合、直後に利用した他者に入力した内容を見られてしまいます。(別に見られてもかまわないという場合はそのままでもいいですが…)
※シートを開いた後、「コピーを作成する」で、別ファイルとしてご自身のGoogleドライブへ保存してしまえば、共有ファイルにまつわる問題は解消されますが、Googleアカウントをお持ちでないとコピーを作成することはできません。
免責事項
このシートを利用した結果、いかなる損害が発生したとしても、弊所では一切責任を持てません。ご自身の責任のもとご利用ください。


